ズキズキする頭痛はあなたの今を現わしています

先日ご紹介した北広島のお客様、実は書ききれないことがあったんです。

カウンセリングのときに「頭痛が三日続いた」とおっしゃっていたんです。

片頭痛持ちの方ってけっこう多いんですけど、これ、中医学でわかっちゃうんですよ~。

本来は、痛みがないのが正常(健康)ですよね。

痛みがあるということは、痛みを引き起こす原因が必ずあるんです。

だからその原因がわかれば解消の仕方がわかるし、予防もできますねー。

どこが?どんなふうに?そのとき何があった?

痛みにも、「ガンガンする」、「締め付けられるような痛み」、「重い感じ」、「ズキズキする」など種類があります。

中医学ではこの「痛み方」もしっかり聞くんです。

なぜなら、この痛み方によって、頭痛を引き起こす原因が違うから。

私は痛み方で大まかに目星をつけて、「どこが痛むか?」、「いつ頃?その近辺で何があった?」を伺って、証拠を固めていきます。

とくに「いつ頃?」というのは重要です。

「いつ頃?」といっしょに、その近辺で「何があったか?」もとても重要です。

いつもと変わらない生活なら頭痛は起きないはず。

何か変わったことがあって、それが引き金になったんですよね。

環境の変化や生活習慣、食生活の変化など、いつもと違うことはありませんでしたか?

しばらく考えてみましょう。

「あー、そういえば…」ということ、ありますね。

そして、何かに気づきませんか?

体の状態って、今までの生活状況が全部現れるんです!

「ズキズキ」でわかる頭痛の原因

お客様の場合、「ズキズキした」と言いながらこめかみをおさえていました。

これ、「気滞(気の滞り)」による頭痛の典型例です!

で、次のこれが大事。

「なんで気が滞ったか?」

気滞の原因はいつくつかあるので、そのうちのどれかがわかれば対処できますね。

頭痛を起こした引き金は、「頭痛が起きる近辺で何があったか?」でわかるんですよ~。

お客様の場合は「仕事のストレス」でした。

ちょうど頭痛が起きる前が年度初めで、職場環境が変わったんですね。

ストレスを受けると気が滞るんですよ。

もともと『気』は、たっぷりあって詰まりも滞りもなくスムーズに全身を流れている状態が正常です。

つまり体も心も健やかだということ。

嫌なこと、不安感、悲しい気持ちになるようなこと、そういうことはすべて気の流れが悪くなるし、

気の流れが悪くなっているからそういう感情になる、とも言えます。

そして気の流れを調節しているのは、『肝』という内臓です。

ストレスは肝の働きを弱めてしまうので、気の流れが悪くなります。

その状態が続くと、気の交通渋滞が起きます。

気が通る経絡がパンパンに、ホースが膨らむようなイメージです。

これがズキズキする痛みです。

というわけで、気の流れを良くするといいのですね!

ほら!頭痛の解消法がわかったでしょ!

だからカウンセリングはとても大事です。

痛む場所でもわかります

「こめかみ」は、「瞳子りょう」というツボがある場所。

このツボ、『胆経』という経絡の始まりのツボなんですね~。

『胆経』は『肝経』とペアを組んでいるので、肝のストレスの影響は胆にも及んで、それでこめかみが痛くなります。

だから『春はゆるゆる~(リラックス)』なのです。

緊張状態を解いてあげると気の流れが回復しますし、

軽く体を動かしたり、好きな香りをかいだり。

薬膳では「理気」という、気の流れを良くする食材を摂るようにしたり。

これらは気の流れを良くしてくれるんですよ~。

それとですね、お客様にお伝えしたのは、「妄想でもなんでもいいから楽しいことや嬉しいこと、気分が落ち着くことを考える」

そんなことをお話したら、「すべてつながっているんですね~」と納得された様子でした。

そうです!

「背中のたるみ」と「こめかみがズキズキする頭痛」は、実は同じ原因!

お客様が言うように、すべてつながっているんです。

こうやって体は、「今の私はこういう状態ですよ~」と教えてくれています。

だから、体が思うように動かないこと、体形が崩れたことを悪く思わなくていいです。

私はですね、こういうふうに体の調子がいまいちだな~というときは、

今は体にも心にも無理がかかってるんだ。

そこまで私は頑張っていたんだなぁ。

というお知らせだと思って、体が心地よく感じることをして養生していますよ~。