ストレスによって食欲を抑えられないというのをどう解消するか、中医学で考えてみました

先日、札幌市清田区からいらしてるお客様がこうおっしゃいました。

「私、ストレス太りなんですよね」

「ストレス太り」って、よく聞きますよね。

私の場合は元々食欲旺盛で、かなりのストレスからさらに旺盛になって。

そして太らずに顔中にニキビができる、という経路を以前たどりました。

では「ストレス太り」はどういう経路なんでしょう?

ストレス太りの原因

ストレス→食欲がコントロールできなくなる→ストレス太り

「食欲がコントロールできなくなる」のが原因です。

清田区のお客様も、「夕食の後にまた食べたくなる」とおっしゃっていました。

ではなぜ、ストレスで食欲がコントロールできなくなるのでしょう?

中医学でひも解いてみましょう。

ネガティブ感情が引き起こす

ストレスを受けると、自律神経が乱れやすくなりますね。

中医学では自律神経に関わるところは『肝』という臓器と考えます。

そしてストレスは、『肝』の働きを低下させると考えています。

『肝』は伸びやかさが大好きで、逆に抑鬱を嫌う、という性質があります。

その性質から、「気をスムーズに全身に巡らせる」という仕事をしています。

ストレスを受けると肝の伸びやかさが抑えられ、気をスムーズに巡らせることができなくなる。

すると気が滞ります。

「気が滞った状態」というのは、実は「気分が鬱屈した状態」なのです。

気の流れがのびのびとスムーズに流れていると、晴れやかで明るい気分になります。

なので、落ち込む、悲しむ、イライラする、といったネガティブな感情はすべて気の流れが滞っている状態なのですね。

ストレス状態が長く続くと

気は温かいので、温かいものが長時間たまってくると「熱」に変化します。

この熱が胃腸に伝わって食欲旺盛になります。

人って温かいと活発に動けますよね。

逆に冷えると、例えば手が冷たくなると、指の動きが鈍ります。

胃に熱があると、コントロールが効かなくなるくらい活発になり過ぎて、それで食べ過ぎてしまうのですね。

ちなみに、「熱」が余分にあるとイライラしやすくなります。

私も経験がありますが、ストレス過多のときって、ちょっとしたことでイラッとしたり、すぐにカチンときたりしてしまうんですよね。

脳もコントロールが効かなくなる

「食べる」ってストレス解消になりますよね?

しかも、「おいし~!」って感じるものほどストレスから逃れられます。

こういう時に食べたいものってなんでしょう?

例えば、甘いケーキやお菓子、こってりソースのかかったハンバーク、チーズたっぷりのパスタ、ジューシーなお肉…。

味の濃いこってりしたものだったり、脂肪分が多いものだったり、甘いものだったり、ごちそう系の食べ物が多いと思います。

少なくとも、さっぱりした薄味の食べ物ではありませんよね。

実はこういったものは、脳から出るホルモンによって習慣性になりやすいです。

だからとくにお腹が減っていなくても、そういう満足感のある味を求めて食べてしまうのです。

食べてるときは嫌なことも忘れて、「おいし~!」と幸せな気分になりますし。

「食べちゃいけない」と思いつつも、脳もコントロールが効かなくなって、ついつい食べてしまうのですね。

「食べる」意外でストレス解消する方法を

食欲を理性で抑えようとしてもなかなか難しいです。

だってただでさえ、ストレスをなんとか理性で抑えて我慢しているんですから。

食欲を抑えると余計にイライラして体内に熱がこもり、食欲が抑えられなくなる可能性が高いです。

ストレスが原因なので、今感じているストレスをなんとかしないと、つらいダイエットになって、結局続かなくなってしまいますね。

今、どんなストレスを感じているのか。

なぜ、ストレスと感じるのか。

何が嫌なのか。

これが分かるだけでも楽になると思います。

そんなになるまでストレスを放っておかず、一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか?

そして、食べること以外でも、心が安らいだりリラックスできるといいですね。