こむら返りを解消して体とお肌の老化を防ぐ

札幌市厚別区からいらしてくださるお客様が、

「最近、足がつるようになってきました。母ともそう話していて、老化だね。親子だねーと」

話してくださいました。

夜中や朝方にふくらはぎがつって、激しい痛みで目が覚めるアレです。

そう、『こむら返り』です。

確かに40~50歳あたりになると、こむら返りを経験される方が多くて、老化で片付けられてしまうことが多いです。

でもこれ、実はちゃんとした原因があります。

その原因はお肌の老化にも関係しますので、今日はその種明かしをしますね~。

こむら返りをする人は、ここに問題があります

西洋医学的にこむら返りの原因や予防する方法がありますが、これは中医学でみたお話です。

こむら返りはただの「老化現象」ではありません。

だから、みんながみんな通る道ではないのです。

こむら返りをする人と、しない人での違いがあります。

血の状態です。

これがこむら返りの原因です。

こむら返りを起こす人はこのような血の状態です

血液はたっぷりあって、常に流れていることで、体の健康を保てられます。

だから、

  1. 血が不足している状態
  2. 血の流れが悪い状態

のどちらか、または両方の状態だと、健康が保てなくなりいろいろな症状が出ます。

その一つの症状が、こむら返りです。

こむら返りは、ふくらはぎの筋肉を健やかに保つための血が足りていなくて起きるのです。

また、冷えなどで血の流れが滞って行き届かなくなっても、こむら返りが起きます。

中医学でより具体的に解説

中医学ではさらに具体的に、「肝血不足」で起きやすいといわれています。

肝という臓器の働きは、中医学では血流・血量調節をしていると考えています。

血を蓄えて、各組織・器官にどれくらいの量を届けるか、その量と流れを調節しているのですね。

それから筋肉にも関わっていて、肝血がたっぷりあると筋肉を養えるので、スムーズに曲げ伸ばしができます。

例えば肝血不足になると、ひざの曲げ伸ばしがしにくくなる、手足のしびれ、の症状が出ます。

さらにもう一つ。

血は陰陽でみると、陰の性質です。

時間を陰陽で表現すると、陰は夜の時間帯ですね。

だから、こむら返りは夜に起きるというのも、中医学だと筋が通るのですね!

本当はもっと理論的に、夜にこむら返りが起きるしくみがあるのですが…。

血が不足しているのか、流れが悪いのか、それとも両方か、あなたはどれに当てはまりますか?

血の不足や滞りで出るいろいろな症状

血が不足すると、肌がカサカサしてしわが増えやすくなります。

こむら返りを経験されたお客様は、爪が割れやすい、目が乾く(ドライアイ)、月経の間隔が1ヶ半月以上開く、などの症状が元々ありました。

これも血の不足からくる症状です。

そしてこのところ、夜に動画を見てから寝る習慣があったそうです。

夜寝る前に動画を見る

これとっても大事なポイントです!私、すぐにピンときました。

先ほど血は筋肉を養うと言いましたが、実は目も同じで、肝は目と繋がっていて関わりが深いのです。

目も、血がたっぷりあるから養われ、物を見ることができす。

例えるなら、血は目の燃料です。

だから、目をよく使うとそれだけ血が消耗するのですね。

パソコンやテレビ画面の明かりは目に刺激がありますし、ずっと見ていると目が疲れますね。

そして夜は陰の時間で、血自体も養われる時間。

その時間に目を酷使するのは、血が養われず消耗するので、ダメージが大きくなります。

血の流れが悪くなると、血色も悪くなって肌がくすんできます。

シミも増えやすくなります。

血が足りなかったり、流れが悪かったりすると、肌に必要な栄養も届かないので新陳代謝が悪くなって、肌老化が加速します。

若さを保つために血は大事です。

1ヶ月後にはこむら返りがなくなりました

私、こむら返りはまだ未経験ですが、以前はよく足の裏や指がつっていました。

とくにヨガをしている時につることが多かったです。

ヨガって、筋肉をかなり伸ばしますものね。

でもいつの間にか、足がつらなくなっていました。

あれ?と思って思い返してみると、薬膳を始めてから数ヶ月が経った頃でした。

お客様にも血を増やす薬膳食材をお伝えしたところ、その1ヶ月後にお見えになったときには、「足がつらなくなった」とおっしゃっていました。

「経血にレバーのような塊も出てたけど、それもなくなりました」と。

「知らず知らずに食生活が乱れていたことを実感した」とおっしゃっていました。

実はこの方、1ヶ月前にはお肌にも赤みやぷつぷつといった敏感症状が出ていたのですが、それも落ち着いてきていました。

この方は30代。老化と言うにはまだ早い年齢です。

血を消耗してしまう生活習慣がついたために、一時的に血の不足に陥り、こむら返りが出たのですね。

これは一時的な老化=仮の老化ですが、このままにしていると、老化が早まります。

なぜ、こむら返りは中高年に多いのか?

女性は毎月、生理で血を失います。

失った分だけ、ちゃんと補充できていれば全く問題ないのですが、十分に補充されないまま、また生理を迎えたり、血を消耗することが多いと、次第に血が不足しがちになります。

その積み重ねで年々少しずつ血が減っていき、やがて筋肉をしっかり養えないほどに減ってしまって、こむら返りが起きるのですね。

これが、こむら返りが中高年に多い理由です。

血の不足は、更年期症状にも影響が出ます。

体は正直ですね。

これまでの生活習慣や食生活の状態が、今のあなたの体の状態として現れています。

血は、若さを保つためにも、健康を保つためにも、とても大事です。

とくに女性には普段から血を増やして流す、そして無駄に消耗させない、というのが大事で、私は必ずお客様にその方法をお伝えしています。