風邪引いてませんか?風邪を引きやすいタイプは体形でもわかります
先日、ご予約いただいていたお客様から、「風邪を引いたみたいでのどが痛いんです」とご連絡がありました。
秋の風邪を引いてしまったようですね。
この方はもともと『肺経』が歪んでいる体形をされていたので、「これから風邪を引きやすくなりますから気をつけてくださいね~」とお伝えしたばかりでした。
秋に引く風邪はこの方のように「のどの痛み」など「熱」を伴った熱タイプの風邪を引きやすくなります。
それでも心身共に元気なら風邪をもらうことはありませんが、疲れがたまっていたりして体が弱っていると風邪にかかってしまいますよね。
「秋の風邪」から、風邪を引きやすいタイプ、太ってしまう原因、痩せられない原因もわかります。
風邪を引きやすいタイプ「肺」
肺の働きはいくつかありますが、その一つは「バリア機能」です。
肺は体内で気を動かしていて、その気の一部は皮膚の外へ出し、外からやってくる病原菌など(=外邪)が入ってこないようにしているのですね。
そういった働きをするのに必要な肺のパワー=気が流れているのが「肺経」という経絡です。
肺は大腸とペアを組んでいて、どちらも腕にあるのが特徴です。

この経絡が歪んでいるという事は、肺の働きが落ちていたり、元々体質的に肺が弱かったりします。
そしてどのような体形になるかというと、「お腹が出てたるみ、脂肪が下腹部にたまる」という体形になります。
お腹全体が出てくるのですが、下腹部に一番脂肪が付いて、だるまさんのような体形になるのですね。
ですから「上半身太り」で、足は細くて真っ直ぐな美脚だったり、反り腰になっていることが多いのが特徴です。
肺の働きが落ちている状態だと、このように体形が変わってくるのです。
肺の働きが落ちているということは、バリア機能が落ちているということでもありますから、一年を通して風邪を引きやすくなります。
「風邪でのどが痛い」と言ったお客様は、まさにこの体形をされていて、太ってしまった原因や痩せられない原因も「肺の気が足りなくて代謝が落ちているから」という事が、初来店の時点でわかりました。
「熱タイプの風邪」をこじらせない方法
今時季に引く風邪の特徴的な症状は、「のどの痛み」です。
もう季節は「秋」ですが、まだ暖かい日もあるので、「熱」の性質がある風邪を引きやすいんですね。
なので、「のどが炎症して痛い」とか、「熱が上がる」といった熱タイプの風邪の症状が出ます。
これは体内に余分な熱がこもっている状態なので、体を内側から温めると悪化してこじらせてしまいます。
のどが痛い風邪の場合は、余分な熱を抑えるといいのですが、実はそういう「食材」があります。
プラス、体に侵入したばかりの風邪を追い返すと、こじらすことなく風邪が治ります。
よく、風邪を引いたときに生姜湯を飲みませんか?
生姜は外邪を追い出す作用があって、風邪のひき始めにはいいのですが、体を温める作用もありますよね。
ですからのどが痛い熱タイプの風邪の場合は、葛粉を組み合わせるといいです。
葛は同じように外邪を追い出す作用があって、少し体を冷やす涼性の食材です。
生姜と葛を合せると外邪を追い出す効果が増すのと、葛がのどの痛みも抑えてくれます。
その他にもおすすめなのが「ハッカ」です。
ハッカにも葛と同じ涼性で外邪を追い出す作用がありますので、温かいミントティーをゆっくり飲んで体を休めるのもいいですね。
秋の風邪を予防する方法
実は秋は、肺の働きが落ちやすいので、風邪を引きやすくなります。
肺は乾燥が苦手で、逆に潤っていると気持ち良く働けます。
なので、秋の乾燥した空気が肺を弱らせてしまうのですね。
口呼吸をすると乾燥した空気がもろにのどや肺に入りますから、鼻呼吸を心がけてくださいね。
それから私は最近、きのこや梨をよく食べるようになりました。どちらも秋が旬の食材ですね。
旬の食材というのは、その季節に受けるトラブルに負けない、力をつけてくれる作用があります。
秋が旬の食材は、肺に元気を与えたり潤したりしてくれますので、風邪予防になります。
これにピリッと辛みを少し加えるのがコツで、そうすると気が流れるので、肺の気を動かす働きを助けてくれるんですね!
「ピリッと辛みを少し」がコツですよ~。
それからやっぱり、睡眠は大事です。
体をしっかり休めて体力を回復させることで、風邪に負けないカラダになります。
風邪を引いてしまったお客様は、実は睡眠不足が引き金でした。
陽が短くなってきましたので、秋はいつもより早めにお布団に入って、ゆっくり休んでくださいね~。
風邪を引きやすいタイプは「代謝が落ちて痩せにくい」、「たるみやすい」という特徴があります。
そのような体質がわかると、つらくて頑張るダイエットを続けずに済みます。