「ダイエット」ではなく「ボディメイク」です
「ダイエット」という言葉を聞いて、どんなことを連想するでしょうか?
私の場合、「ダイエット」と言ったらすぐに「体重を減らすこと」と連想します。
さらにそれに連動して、「運動する」「食事制限をする」「甘いものやおやつは食べない、間食しない」「厳しい」「苦しい」「我慢」「痩せたら綺麗になる」とか色々な連想が続きます。
サロンのボディメニューでは、「ダイエット」という言葉を少し違和感を感じながらも使っていました。
今回それを、2週間くらいかけて見直しました。
目を引く言葉「ダイエット」
私が行っているボディトリートメントは「モンテセラピー」です。
モンテセラピーは東洋医学理論がベースにしたトリートメントで、「ツボ」や「経絡」を通して筋肉の歪みや縮み(コリ)などを整えます。
それによって体の歪みが整い、たるみが解消され、引き締まったボディラインになる、つまり「ボディメイク」ができるエステです。
実際に見た目には体重を落としたような体形になるので、メニューのご紹介では「ダイエット」という言葉を使っていました。
ただし前面にではなく、2番手くらい位置で、「ボディメイク」を補足するような感じで使っていました。
「ボディメイク」というのが分かりにくいかな?とも思っていたのです。
それに、「ボディメイク」より「ダイエット」の方が目を引きそう、というのもありました。
検索に引っかかりやすいのは、「ダイエット」という言葉だろうと。
太っていないのに「太っている」と思わせてしまう体形
もう一つ、理由があります。
実際は太っていないのに「太っている」と勘違いしている人が多いと感じていました。
見た目は減量をするほど太ってはいないし、体重がそれほどオーバーしているわけでもない。
でもお腹が出ていたり、腰まわりにたるんだ脂肪がついていたり、二重あごになっていたりすると、「太っている」と思ってしまうのです。
だからあと3㎏くらい体重を減らしたら、この脂肪はなくなるんじゃないかと。
でも、そうは行かないことが多くて、その仕組みは知らない人の方が多い。
よっぽど体や健康についてマニアックな興味がある人じゃないと分からない。
分からないから、太っていると思ってるしまう。
それで痩せる方法を探したいと考える。
だから検索するときには「ダイエット」「痩せる」といった言葉を入れる。
そう考えて、「ボディメイク」という言葉より理解しやすいであろう「ダイエット」という言葉を、保険を掛けるように使っていました。
自分の中の違和感は、結果にも影響する
サロン開業後しばらくは、ダイエットを前面に出していたこともあり、実際に体重がオーバーしている方も多くお見えになりました。
食養生で体重を減らすことはできるので、そういう方にはダイエットのアドバイスをしていました。
やって分かったのですが、体重を落としたい人には、厳しくうるさいと思われるくらいじゃないと結果が出ないことが多い。
ところが私自身が、「ダイエット」や「痩せること」に対して熱い情熱を持ち合わせていない。
それを表すように、お客様の体重の落ち方もダラダラしてしまうのです。
だから、結果は何となく出るんだけど、スッキリしないというか…。
私の中でも「本当はもっと行けるんだけどな…」という違和感や満足できない気持ちがあって、それはきっとお客様も同じで、スッキリしない気持ち悪さを感じていたと思います。
その違和感に気づいて、
「私は体重を減らすことには興味がない」
↓
「私がやりたいのはダイエット(体重を減らすこと)ではない」
↓
「私がやりたいのはボディラインを美しくすること(ボディメイク)」
と、自分の核心を真っすぐに見て、ダイエットは前面に出すのをやめたのですが…。
そうは言っても「ダイエット」という言葉は大衆向けだし、ウケがいい、という理由で使っていたのです。
ここ(↑)に、まだ気持ち悪さを残したままにしていました。
美しさと健康の調和につながる「ボディメイク」
この気持ち悪さを取り払いたくて、そしてトリートメントの結果にも影響しますから、「ダイエットできます、痩せられます」的な表現をやめました。
『モンテデトックスカッサ』のメニューページでは、このコース自体がダイエット向きのため、「ダイエット」の言葉を取るのには苦労しました。
このコースに限っては、「ダイエットできます」的な内容にしようかと思いましたが、自分の核心をもう一度思い出して、ご紹介内容を大きく変えました。
自分がやりたいこと(ボディメイク)として考えると、捉え方が変わるものですね。
さて、私が関心があるのは「見た目」です。
ボディラインの美しさに関心があり、それを見ると気持ちがかなり昂ります。
何故なら、見た目の美しさは心と体の健康を反映しているからです。
健康であれば、それは肌の美しさとして現れるし、
骨格の美しさとして姿勢や体形にも現れるし、
健康であったなら、見た目にも一番美しい最高の状態なのです。
「身心一如」という言葉通りだと、私が見てきた経験から全面的に信じています。
私には、その方の体の内側の状態が、体の外側に全身を使って表現しているような感覚で見えるようになりました。
なので、こういうブログを書いてしまいました。
自分の核心を真っすぐ見たら、見えるものが変わり、一番目を引くトップページからも「ダイエット」という言葉を取りました。
私なりの覚悟の現れです。
美しさと健康が調和した姿に、自分の中の熱量が上がるのを感じるのです。