体に良い食品だけでは、体の悩みも肌の悩みも解消しない
9月に、ダーマロジカのセミナーをオンラインで受けました。
毎年2回開催されていて、外部から講師も呼ぶ大きなセミナーです。
コロナ前は東京の会場へ足を運んでいましたが、コロナ中は中止→オンラインのみ→今回は東京の会場とオンラインのハイブリッド開催になっていました。
で、今回の外部講師は開業医の方で、内科のほかに皮膚科(美容皮膚科も)やアレルギー科などの診療や、
便秘や更年期、漢方外来などもあり、腸内環境を整える書籍も出しているクリニックの院長さんで、
「腸内環境と肌」というテーマでお話してくださいました。
体にいいものを食べて満足していませんか?
「腸活」という言葉もあるくらい、腸は健康や美容に欠かせないと大注目の内臓です。
スーパーに行くと、お買い物かごにヨーグルトを入れている人を多く見かけます。
講演では、腸内環境を整えるために必要な栄養素や、その栄養素を含む食物、効率的に摂取できる方法も紹介されました。
その中で、「『噛まないは』老いを加速する」ともおっしゃっていました。
「咀嚼は体にいい影響がある」とおっしゃっているその中で、
顔の筋肉の運動によりたるみ防止や小顔に、という見た目の影響や、
食べ過ぎ予防、脳の老化予防など、体への影響といくつも挙げられていました。
そして、「腸活のためにも良いものを食べなきゃ、という以前によく咀嚼するというのが重要」とおっしゃっていました。
そうなんです!
体に良いものを食べても、「食べ方」がなってないと意味がないのです。
もっと言うと、一般的に「体にいい食べ物」がありますが、それは自分にもいい影響があるかは別です。
実際私は以前は長い間、1週間に1回出るか出ないかの便秘症で、そのために毎日ヨーグルトにオリゴ糖をかけて食べていました。
が、全く改善されず。
相変わらず便秘していることを感じていながらも食べていました。
良いも悪いも体に現れる
サロンでは体質改善をおすすめしていて、その方法として薬膳的な食事(食養生)をおすすめしています。
私はこれで便秘しなくなりましたし、他にも体や肌にいいことがたくさんありました。
その中でも薬膳的な効果から、その方の体調を整える食材をお伝えしています。
例えば、冷え性の方には体を温める食材や血流を促す食材、そして体を冷やす食材は避ける、など。
その方の体調や改善したい内容によってお勧めする食材が違うのですが、「それよりなにより食べ方からまずやってください」と言っています。
- 腹八分目の量
- お米(穀類)と野菜と肉・魚(動物性の食品)のバランス
- よく噛む
これをおろそかにしたら全く意味がなく、体質改善はできないのです。
私も最初の内は、食材一つ一つの薬膳効果はわからなかったですし、調べるのも面倒ですから、この3つだけでやりました。
これだけで便秘は翌日に解消して、1週間後には肌の透明感が増したりシミが薄くなったりしたのです。
体質改善ができた理由
私はこの食べ方がすっかり習慣になっています。
よく噛むことに関しては、始めて半年くらいは意識を集中しなければなりませんでしたが、
あまり噛まないで食べるというだけでもお通じが悪くなることを実感しましたし、
その頃はダーマロジカのおかげで自分の今の肌に満足していたのですが、さらにそれを超える変化があったので嬉しくなり、地道にコツコツと、朝の忙しい時間でもモグモグとよく噛んで食事していました。
やっていることは本当に地味だし、地道にやるしかない。
地道にコツコツやっていたおかげでその間、良いことも調子が乱れたことも自分の体でたくさん実感することができました。
それで、今している事がすべて体に影響してる(体に現れる)、ということを痛感したのです。
だから「食べるもの」も体に影響しますが、「食べ方」も大いに影響します。
「肌が綺麗になった!」「便秘が解消した!」という結果だけで喜んだり満足しただけだったなら、体質改善までできなかったと思います。
飽きっぽくて三日坊主で、すぐに結果を求めるタイプですから。
最初のうちは頑張って、ちょっと良くなれば油断して悪化して、また頑張って…の永遠の繰り返しだったんじゃないかと思うのです。
風邪の治りかけに油断したり無理したりして、治りが遅くなってしまった…。
というのも、よくあることですよね。
「今の生活すべてが体に現れる」ということに気づけたのは、私にとっては大きな意味のあることでした。
この考えは、ずっと変わっていません(↓)
とくに目標を持っていたわけでもなく、やり遂げようと意気込んでいたわけでもなく。
試しにやってみようという軽い気持ちでしたが、自分の体に意識が向いていたことが幸いして、気がつけば体質改善ができていました。
しかも自然に習慣になっていました。
三日坊主で中途半端で止めてしまうのは、意識するところがずれているからなのかもしれませんね。
いろいろと健康法や美容法をされているなら、「美容・健康法の効果」や「専門家が言ったから」などは一旦無視して、「自分の体の反応」に目を向けてみるのも一つの手ですね。