エステにおいて健康と美しさの実感は、まず体感すること
紅茶を淹れて、季節限定のさつまいものお菓子でお茶の時間を楽しみました。

普段はほとんどお菓子は食べず間食もしませんが、この時期は別。
普段はあまり立ち寄らないスーパーのお菓子売り場をうろついています。
さつまいもや栗が好きで、この時とばかりにさつまいもスイーツや栗スイーツを買い込んでしまいます。
そんな投稿をフェイスブックでしたのですが、これまで食べたものや買ったもの、特に甘いものに関しては触れないようにしてました。
イメージを壊さないように、印象良く
お客様に体質改善のための食事のアドバイスをしている手前、自分が食べたもの、とくにお菓子に関する投稿には抵抗があったので、意識的に投稿していませんでした。
SNSはある場面の一面しか投稿できませんから、お菓子を食べている投稿をいくつかすると、「お菓子ばっかり食べてる」と思われる可能性もあるわけで。
誤解されてしまうのではないかと思ったのです。
「間食や甘いものを控えたほうがいいお客様が、『何でも好きに食べていいんだ』と勘違いしてしまうかもしれない。だからきちんとした人柄を見せよう」
と思っていましたし、
「お客様に食事のアドバイスをしておいて、自分がお菓子などを食べているなんて知られたら信頼を失いそう」
とも思っていました。
「人からどう見られたいか」というイメージのコントロール、そして「人からどう見られるか」という不安から、意識的に食べたものは投稿しないようにしていたのです。
今思えば、今の私にはそれほど影響力があるとは思えませんで、自意識過剰でした。(笑)
恥ずかしいなぁと思いつつも、隠していたこと、隠したいと思っていたことにこそ、重要なことがあったことに気づき、SNSに投稿しました。
冷静に考えると、どっちも最悪
ダイエットと健康目的で来られたお客様が言われたことで、記憶に強く残っている言葉があります。
「ごはんを作るのが面倒だったから、カップラーメンを食べてしまった。体には良くないとは思いつつも疲れていたし、でも何か食べなきゃと思って。『せっかく今まで食事に気をつけて体の調子も良くなってきたのに』と、食べた後はやっぱり後悔しました」
これって、美容や健康を意識して何かしていたら、誰でもこう思うんじゃないでしょうかね。
私は元々、甘いものやジャンクフードはたまに食べる程度でしたが、それでもニキビが出続けていました。
ニキビがピークだったころ、たまに食べる甘いものやジャンクフード、そして油を使った料理や食材などを食べることに抵抗が出ました。
「これを食べたらニキビが増えそう」と頭をよぎって罪悪感が出るし、食べれば「やっちゃった」と後悔が残る。
だからといって、食べたいものを我慢するのも非常にストレス。
食べても食べなくても、どちらも酷い気分になるし、甘いものなどを食べても食べなくてもニキビができていたのです。
どっちに転んでも、自分にとっては最悪な状況だったのです。
私の場合は「食べたい」が先にありますが、この方の場合は「作るのが面倒」。
この場合でも、無理してごはんを作るのはしんどいし、作らずにインスタント食品で済ませても後悔してしまう、というどちらにしても嫌な状況です。
お宝を独り占めしてたかも
ところが今は、甘いものやジャンクフードが多少続いても、ニキビも出なければ食べる時にも罪悪感や後悔する感情も出てきません。
以前なら1日でも夜更かしすると、次の日の肌はくすんで毛穴も開き、キメも粗くなっていて、明らかに肌の疲れが見て取れましたが、今はそれほど肌に影響が出なくなりました。
この変化で、前よりも肌の体力が上がっていることを実感しました。
こうなってみて分かったのですが、
自分にとって一番良いのは「何を食べても美味しく味わえる」こと。
そこには罪悪感や後悔が全くない、存在していない。
つまり、いちいち体や肌のことを考えて、自分の行動を制限していない状態です。
好きなものを何の制限や制約もなしに食べて、それでも健康で若々しくて綺麗でいられる。
これって最高だ!と思ったのです。
どっちに転んでも最悪だった状況が、今は逆になっていました。
実際には「好きなものを何の制限や制約もなしに食べて…」とはいかないでしょうけど、私の今の精神状態はこの状態です。
で、この精神状態でいられることは、私にとっては幸せなことなのです。
自分に対するストレスがなくなったことや、何を食べても今の私にはさほど体にも肌にも影響がないということ。
お客様にもそうなってもらいたい。
なのに、私がお菓子を食べていることを隠していたら説明ができないし、説得力もありません。
私が隠したいと思っていることこそ、もしかしたら他の人にとっては宝かもしれない…。
というのは大袈裟ですが、何かが変わるきっかけになるかもしれないと思いましたので、お菓子を食べていることを前面に出して、お話したいと思います。
体感がもたらした安心感
何故このような精神状態になったかというと…、
ポジティブシンキングを意識したり、精神を整えたりしたわけではなく、
体質改善をしたからです。
普通に考えたら、精神面から働きかけたほうがいい気がしますが、「体からの方が確実」というのが持論です。
この持論に行き着いたのは、「体質改善をして体調や肌が変わり、健康を実感した」という「体験」があったからです。
実際に頑固な便秘も解消しましたし、生理痛やPMSがなくなりましたし、気分のムラもなくなって精神面でも健康になりました。
この時はすでにダーマロジカを使っていたのでニキビのない肌ではありましたが、また一段と肌が綺麗になったのを実感しました。
そこから、甘いものが2~3日続いても、多少寝るのが遅くなったり、食生活が乱れたりしても、ニキビはできない。
お通じが悪くなるなど多少の乱れはあるけど、養生すればすぐに回復できる。
こういう実体験が一つ一つ積み重なった結果、自然と「もう大丈夫だ」という安心感が生まれました。
だから何を食べようとしても、罪悪感や後悔が出ないのです。
実体験は自分の体で証明しているようなものなので、その安心感に自信もあるのです。
この実体験から、「すべて体の反応として返ってくる」というのを痛感しました。
中医学では「体内の状態は、必ず体外に反映する」という考えに基づいて「臓象学説」と言う理論があります。
体外に現れた症状から、体内で起きていることを解き明かす理論のことですが、正にこのことだと思いました。
腕をどこかにぶつけた→「痛み」として反応が返ってくる。
体に栄養が足りない→「空腹感」「お腹が鳴る」「力が出ない」という反応が出る。
こういう当たり前の反応と同じように、どう過ごしたかは顕著に体に現れる、ということなのだと。
だから、私が深く悩んでいたニキビや肌のコンプレックス、不快な生理痛や便秘、気分のムラさえも、すべて実生活によるもので、それが体(体内)に影響して起きていたのです。
体内が整うと外見も変わります
体質改善で体調が整うだけでなく、肌も綺麗になります。
私の場合「薬膳」、厳密には「食薬」ですが、それで体質改善をしました。
というわけで、お客様には体質改善をおすすめしていて、そのためには食事を見直すことをおすすめしています。
(↑これはボディですが、全コースでお渡ししています)
料理が苦手で面倒くさがりな私でも無理なくできたので、誰でもできるだろうと思っていたのですが…
正直、できない人もいます。
それには事情があるでしょうし、私もすべての人ができるとまでは思っていませんが、「こんなにいいのに何でやらないんだろう」と思うこともあります。
それは、「安心できる体になる(そういう精神状態になる)」という体質改善の最終目的地を明らかにしていなかったことが大きかったかもしれない、と思っています。
明らかにできなかったのは、私がお菓子を食べていることを隠していたから。
「もう少し続ければ…」という惜しい方もいましたが、続けられない謎も解けた気がしています。
体質改善は、文字通り体にダイレクトに現れますから、体感の宝庫です。
体感されることで多いのは、そして一番最初に体感するのが多いのは、お通じです。
下剤を使わないと出ないほどの便秘症の方が、使わなくなったケースもあります。
そして「体内の状態は、必ず体外に反映する」ですから、体の中を整えると、肌などの外見にも必ず現れます。
そこから、その人なりの健康と美しさの実感が生まれると思います。