エステを受ける価値ってあるのだろうか?
今まで私は、自分の仕事に対して「プロですから」みたいに言う人が苦手で、批判的にも見ていました。
というのも、上から目線な物言いに感じていたからです。
こういう人に好感を持てないので、自分も上から目線にならないよう、エステにおいては素人意識はないものの、今でも新人のような気分で下手に出ていました。
セラピストになりたての頃は、まだ自信がついてなかったので、
「いやいや、私、まだまだですから」
「プロだなんておこがましい。全然そんなんじゃないです」
という心持ちであったのですが、いつしかそれが「謙遜するために下手に出る」という姿勢になっていました。
この下手意識、もういい加減やめる時が来たようです。
ふとした疑問「なぜエステに行くのはダメなのか?」
「プロですから」と言う人が、なぜ上から目線に感じてしまうのか。
私が下手にいるから、他人が上から目線に感じていた
ということが、最近わかりました。
なぜ最近このことに気づいたのかというと、
「エステって軽く見られてんなー」
「私のやってることも軽く見られたもんだなー」
と思った出来事があったからです。
この出来事がきっかけで、自分の意思で下手に出てるくせに軽く見られてると憤慨している、そんな矛盾している自分に気づいたのです。
実際、心の奥底では、こんなことを思っていました。
「きれいになることは健康になること同じ。だから軽く見られたくない」
「ジムに通うのは良くて、なぜエステに行くのはダメなのか?私だってプロなのに」
どことなく、エステが一般的に軽視されているのを感じることもたまにあるのですが、
それとは別に私自身の問題として考えた時に、
まず私が下手に出ているから他人からもプロとして見られないし、信頼もされないし、だから軽く見られているんだな
と、答えが出たわけです。
罪悪感も出やすい
エステに行くことに罪悪感が出る人もいて、「まわりに内緒にしている」と言う人がたまにいます。
この罪悪感も、自分がプロとしての自覚を持つことで、できる限り減らせるんじゃないか?と考えが発展しました。
ただし、罪悪感が出るのは、本人によるところが大きいと私は思っています。
なぜなら私自身が、何かに対して、あるいは誰かに対して罪悪感が出るのは自分の問題だ、ということに気づいた体験をしたからです。
先日、フェイスブックでこんな投稿をしました。
長年母との関係性で悩んでいたのですが、その原因が「罪悪感」だったことに気づきました。
「母はできないのに、私一人で楽しんでいるなんて申し訳ない」という罪悪感。
でもそれは、私が勝手に「申し訳ない」思っているだけで、実のところ母がどう思っているかはわからない。
「楽しんではいけない」と自分を罰するような気持になることで、「母を想うふりをしていただけだった」という、私の中の罪悪感の正体がわかったのです。
この罪悪感が母との関係を悪くさせる原因で、「クソ食らえ!!」なんて激しい感情が出てしまいました。
だからエステに対する罪悪感も、本人の「思い込み」によるところが大きいと実感しています。
ですが、私の下手意識がお客様に伝わって、罪悪感を持たせることもあるんじゃないか?と思ったわけです。
まずは自分の意識から変える
例えば、美容師さんに髪を切ってもらうのに、罪悪感が出るでしょうか?
洗濯できないものをクリーニングに出すのに、罪悪感が出るでしょうか?
これらに罪悪感が出ないのは、「当たり前」だからではないでしょうか。
なぜ、当たり前にお金を払ってやってもらうかというと、
「どうしてもプロの技術がないとできない」
「必要なことなのに自分ではうまくできない、失敗したら大変」
という理由だからだと思うのです。
私は、自分のエステもそう思ってもらいたいと、切に思いました。
そして、すでにその意識でお客様と、エステと向き合っていることに気づきました。
だから、軽く見られたことに自分の中での矛盾や違和感があったのです。
エステは贅沢品。
きれいになることは欲深いこと。
努力しないできれいになるなんて…。
もしかしたら、エステにはそんなイメージがあるかもしれない。
浪費をしているわけでもズルをしているわけでもなく、自分ではできないからプロの技術に任せる。
と思ってもらうには、少なくとも私が下手意識でいたらダメなわけで。
そのために、いま意識改革をしています。
目的を意識して活動します!
かなり前に、「主人に内緒で来ている」という方が来店されたことがありました。
おそらく、「罪悪感」や「文句を言われそうだ」という理由からだと思いますが、今ゆうりらにいらしてるお客様には、そういう方は一人もいないです。
それどころかご家族を紹介してくださったり、
しばらくエステをお休みしていたら、ご家族からまた行くように言われたり。
きれいになることや健康になることに、素晴らしい価値がある
というのが、お客様の変化を通してまわりの方にも伝わってると思っていたのですが、まだ十分ではなかったようです。
最初は「軽く見られたもんだな」と怒りの感情が出てきましたが、私の下手意識(プロ意識のなさ)が一因であることに気づき、これから取り組むことが明確になりました。
エステをしなくても、確かに生きて行けます。
だけど、きれいに健康に生きていくことは、非常に大事なことだと思っています。
その素晴らしい価値を感じてもらうこと、そういう体験ができるエステや活動をしたいと奮起しています。