シミのお手入れ効果を高める洗顔料

美白製品は多種多様で、何を使ったらいいか迷うこともありますね。

化粧品メーカーによっては洗顔料から化粧水、美容液、乳液やクリームと揃えているところもあります。

化粧水や美容液など、「美白成分を肌に入れる」というお手入れはイメージできるのですが、洗顔で美白というのが、私が美容部員の時、ちょうど某化粧品メーカーがそのような洗顔石鹸を出した時は全くイメージできませんでした。

だって洗顔料って「落とす」ものですよね。

汚れを落としながら美白成分を肌に浸透させることってできるのかな?

そう思っていたんです。

当時画期的だった美白の洗顔石鹸、とても売れたのですけどね。

美白のお手入れにはいろいろあります。

それまではメラニン色素が作られる時に着目した製品がほとんどでした。

メラニンをつくるときは、アミノ酸(チロシン)と酵素(チロシナーゼ)が必要なんですね。

じゃ、この2つが結びつかないようにすればいいのでは?というのがほとんどの美白製品でした。

さらにその後、紫外線を浴びると肌細胞(角化細胞)がメラニンを作れ!と命令を出していることが分かりました。

この命令を受けてメラノサイトが活発にメラニンを作るようになる。

だからこの命令もメラノサイトに渡さないようにする。という美白製品が生まれました。

では美白の洗顔料はどうかといいますと、

表面にある、メラニン色素を含んだいらない角質を落として、ターンオーバーを正常にする。

これが美白洗顔料に期待できる効果です。

アク取りみたいに、表面の上積みを取るのですね。

不要な角質が取れるだけでくすみも取れるので、肌の透明感が速効的に実感しやすくて。

だからこの洗顔石鹸は売れて、今でも販売しているロングセラー商品となったのですよ。

ただし、アク取りをしても、その下から透明なスープが出てこないと意味がありません。

つまり、肌の内側で過剰なメラニンを同時に抑えないと、取っても取ってもシミが出てきてしまうんです。

美白化粧品を長く使っているのにイマイチ効果が分からないな~。

という方でも、サロンでは3回目くらいから「あれ?」と肌の変化を感じられる方が多いです。

おうちでのスキンケアでもこの辺りを見直すと、効果を感じやすくなるかもしれません。