ストレスによるニキビや乾燥など肌荒れの原因

サロンにいらっしゃるお客様は、お仕事をされている方が多いです。

とくに30代のお客様は働き盛りなので、お仕事も大変そうだし、忙しそうだし、家に帰る時間も遅くなるのはしょっちゅうで…。

ストレス抱えてますねーという方が多いです。

そうすると、お肌も荒れてきちゃって化粧のりも悪くて、それで朝からストレスです。なんてこともあるそうです。

ぷちっと吹き出物やニキビができたり、肌がくすんで見えたり、乾燥が悪化して敏感肌になったり。

使っていた化粧品がヒリヒリするなんていう症状もありますね。

なんでストレスでこんなふうに肌荒れしてしまうのでしょうか?

その前に、まずストレスにはいいストレスと悪いストレスがあるのをご存知ですか?

まず、ストレスとは、外部から受ける刺激の事です。

厳密にはこれをストレッサーといいます。

刺激=ストレッサーなので、いいストレッサーもあれば悪いストレッサーもあります。

普段私たちが言っている「ストレス」というのは、当然悪いストレスの事ですね。

この悪いストレスには、大きく分けて「生理的ストレス」と「心理的ストレス」の2つに分けられます。

心理的ストレスには、表皮を薄くし、皮膚のバリア機能の回復を遅くすることが分かっています。

そしてストレスによって免疫機能が抑制され、紫外線による炎症や黒化が亢進されるのだそうです。

つまり心理的ストレスを受けると、表皮が薄くなるので乾燥が進むし、いつも外部から受ける刺激も大きな刺激に感じてしまって、ぷちっと吹き出物ができてしまったり。

肌が脆くなり、シミも増えるし濃くなるというわけですね。

心理的ストレスは直接脳に伝わります。

脳はカラダの司令塔。ホルモン分泌や免疫機能、自律神経と連携して身体の働きを一定に保っています。

これをホメオスタシス(恒常性維持機能)といいますね。この働きのおかげでカラダを健康に保つことができています。

その司令塔である脳が心理的ストレスでまいってしまって、ホメオスタシスが乱れてしまうんですね。

ホルモン分泌、免疫、自律神経が乱れますから、肌荒れだけじゃなくてストレスによって身体に様々な症状が出るのも納得です。

ちなみに中医学では、ストレスを受けると、カラダを動かすエネルギーである『気』が滞ります。

気は血の中にもあって、血を動かして全身を巡らせています。

つまり、ストレスを受けると気血が滞るのですね。

ということは、血行が悪くなりますから肌もくすむし、栄養が行き渡らないですから肌も脆くなってしまいます。

どちらにしても心理的ストレスは、肌には良くないのですね。

ですから、高級クリームや美容液を買う前に気分転換しましょう!

お気に入りのカフェでゆっくり美味しいお茶を楽しむとか。

空を眺めてぼーっとするとか。

自分のために花を買って飾るとか。

自分が好きなことをやってみてください。

あ、もちろんフェイシャルエステで癒される~っていうのも最高ですよね!