シートパックの効果
あるお客様がフェイシャルを受けられている時に、こんなことを聞かれました。
「坂下さん、お友達に教えてもらって最近100均のシートパックしてるんだけど、どう?」
シートパックが効果的かどうか知りたかったようです。
シートパックをするのはいいと思います。条件付きで、ですが。
まず、シートパックというのは、顔型のマスクに美容液などがしみ込んだものですよね。
化粧水をしみこませたり、顔型のシートでなくてもコットンでやっている方も多いと思います。
でもこれだけだとかえって肌が乾燥します。
私も実は経験があります。何年か前にはやりましたよね。
当時、エステティシャンになる前、私はニキビで悩んでいました。
専用のコットンを買い、水で湿らせ、ローションを含ませて5分ほどパック。
これを半年以上続けていたと思います。
でもニキビは自体は良くならず、悪くもならず。
パックの後はかえって潤いが物足りなく感じ、もう一度ローションを直接つけたくなるほどでした。
この時はなぜだか分からず、効果もないし、むしろ肌が乾燥するのでやめました。
そしてある日、たまたま本屋で手にしたスキンケア系の本に書いてありました。
シートパックやローションパックは乾燥すると。
肌表面は濡れていると、蒸発するときに内部の潤いも奪って蒸発するのです。
これ、美容部員の時に教えてもらっていたことでした。
たとえば手を洗った後、タオルで拭かなかったら手が荒れますよね。
唇をよく舐める人は、唇が乾燥して皮がめくれてきます。
これは、内部の潤いも一緒に逃げてるからなのですね。
なので余計に乾燥してしまいます。
シートパックやローションパックも同じです。
肌表面はずっと湿ったままですが、そのままにしておくと、シートの表面がうっすら乾いてきます。
これは、蒸発してるからです。
この時に、中の潤いも奪われているのです。
ですからエステではこのようなパックはせず、ODT法といってラップなどで密封して蒸発しないようにしてパックをするのです。
ゆうりらでも必ず上からシリコン状に固まるマスクやラップをして、乾かないようにしています。
もうお分かりですね。
条件付きで、というのは、密封できればOKということです。
今は部屋の中の湿度は低いと思います。
ご自宅でやるなら、シートの上からラップを被せて。もちろん呼吸ができるようにしてくださいね。
または、湯気がたっぷり充満しているお風呂場もおすすめです。
私はよく、シートパックではありませんが湯船に浸かりながら、ダーマロジカのヒアルロン酸とビタミンパックをしています。
それから市販のものでも、シートの上にフィルムがついているものもありますね。
100均のシートパックの効果がどうなのかは別にして、どんなシートパックでも密封するか、湿度の高いところで行うと良いですよ。