冬なのに鼻がテカる、Tゾーンが脂っぽく感じてもオイリー肌とは限りません
今の時期、鼻のテカりを感じる方が多くなってきました。
頬の辺りは乾燥するのに、Tゾーンが脂っぽくなったりして。
寒いから毛穴もキュッとと締まってるはずだし。
皮脂はそんなに出ないような気がするのに、不思議ですよね。
私の実体験を言えば、私はオイリー肌だったので、保湿は実はあまりしてませんでした。
でも30代になると、秋から春先までは目元や頬の辺りの乾燥を感じるようになりました。
午後になると頬がつっぱってきたりして。
お肌の変わり目を実感しました。
このような場合、皮脂は抑えたほうがいいのか、でも乾燥する季節だし。悩みどころですよね。
お肌はいったいどんな状態になっているのでしょうね?
このようなお肌の状態、サロンでもやはり30代~40代の方に多い気がします。
ズバリ、それは水分蒸発による乾燥で脂っぽく感じているのです。
つまり、水分と皮脂のバランスでみたときに、水分が皮脂よりも少なくなっているので脂っぽく感じてしまうのですね。
野菜を炒めるとき、同じ油の量でも野菜の量が少なければ油っぽく感じてしまいますものね。
ですのでこのお肌の状態はオイリー肌ではないのです。
どちらかといえばドライ肌に偏っている状態です。
ここを見誤るとさらに乾燥が進み、しわや色素沈着が増えて老化を加速させてしまいますので気をつけてくださいね。
30代~40代は、20代のころに比べると皮脂量は少なくなってはきますが、少なすぎるというところまではまだまだです。
もちろんその人の肌質にもよりますが。
今はもう暖房は点けっぱなしでしょ?
室内の湿度は下がって、私のところも加湿器をつけなければ40%以下になります。
すると肌の潤いもいっしょに奪われて、乾燥してつっぱってきたりするんですね。
ひどいとパリパリになったりして。
こういう状態のお肌をよーく見ると、肌理の溝が横にサーッと流れているような感じになっていますよね。
とくに目の下や口元から頬にかけて見られます。
これが乾燥による小じわです。
Tゾーンは皮脂腺が多く密集しているところなので、正常な状態でも頬に比べると脂っぽさをより感じてしまいやすい。
頬との対比でより鼻の辺りのテカリやベタつきが気になるのです。
それとよく言われるのは、水分蒸発を防ごうと皮脂の分泌が盛んになりべたつくという話。
これもありますよね。お肌にも自然治癒力がありますから。
さらにもうひとつ、意外に思うかもしれませんが、寒い季節だからといって毛穴がずっと引き締まってるわけではないのですよ。
室内はどうでしょう?
Tゾーンのベタつきを感じている方は、室内は暖かくないですか?
乾燥もしてるし、暖かいし。
だからもともと皮脂腺がしっかりしている方は、皮脂は意外と出やすい状況です。
これが50代、60代となってくると皮脂の分泌自体がぐんと下がってくるので乾燥を強く感じやすくなります。
さてここで、オイリー肌だと思われている方へひとこと言わせてください。
朝スキンケアをしてから、お昼にTゾーンがテカるのは正常です。オイリー肌ではありません。
皮脂やべたつきを感じる=オイリー肌だと思われがちなんですが、そうではありません。
肌の潤いを保つには、天然保湿因子、細胞間脂質とともに皮脂もとても大切なのです。
ただこの中で皮脂だけは目に見えますし、触れるし、多すぎると厄介なので悪者扱いされてしまうんですよね。
ですから冬なのにTゾーンのテカリが気になるからと、あまり保湿のことを考えないと、しわができやすくなりますから、べたつく部分だけではなくて目元や頬はどうかな?とよく観察してみてくださいね。
そしてできれば、自己判断で間違ったケアによる肌の老化を早めないために、一度プロに肌質や今の肌の状態を見てもらうことをおすすめします。