ご飯(白米)を減らしても痩せられない

「ご飯(白米)の量を半年くらい減らしたけれども1グラムも減らなかった」という方が来店されました。

さらに、「ウォーキングも始めたけれども、外反母趾があるので積極的に歩けない。できる範囲で歩いてはいるけど、やっぱり1グラムも減らなかった」と。

「食事を減らしたのに痩せられなかった」

「運動を始めたのに痩せられなかった」

こういう話、私はいろいろなお客様からよく聞きます。

上手に痩せられない方が多いのですね。

よく「腹八分目」って言うけれど…

今の食事の量は、どれくらいでしょうか?

例えば、ご飯の量を減らしても、満腹感があるなら思うように痩せられないです。

食事の量は「腹八分目」。

腹八分目がいいのは十分ご承知だと思うのですが、実際にどれくらいの量か?が分からない方が多いです。

実は私も分かりませんでした。

腹八分目の量は、食べた後でも体のコンディションが変わらないこと、を目安にしてください。

お腹いっぱい食べると動きたくなくなりますよね。

「走れ!」と言われてもおなかが重くて、早く走れませんね。

腹八分目だと、走れるんですよ。

でも食べた後すぐは消化の妨げになるので、走らないほうがいいんですけど。

これでなんとなく、腹八分目の量がどれくらいか、分かりましたね~。

ご飯だけ減らすより効果ありなダイエット

私は「体重を減らしたい」という方に、ご飯(お米)だけ減らすことは、おすすめしていません。

今までのご飯の量が多いのなら別ですけど。

減らすなら、全体量を減らして腹八分目をおすすめしています。

体重が減らないのは、白米が全部悪いわけではないです。

そして体重が増えたのも、「白米を毎日食べたから」ではないですよね。

実際に、「ご飯を減らしてある程度減量したけど、それ以上は痩せられない」という方が多かったです。

炭水化物抜きダイエットみたいにご飯を減らすと、一生その量を維持しないといけなくなります。

リバウンドする確率が非常に高いのですね。

毎食腹八分目にすると、徐々に、少しずつ体重が減っていきます。

急激に体重が減らない分、じれったくなるかもしれません。

でも私は、これが体の自然な状態だと思っていて、だから体に負担がかからないし、心の負担もそれほどないと感じています。

中医学的ダイエット

ご飯の量を減らしても痩せられない場合、中医学で言う「気虚」という状態であることがあります。

気虚=「気が足りない」という状態で、そもそも体を動かすエネルギーが足りない状態です。

エネルギーが足りない=代謝が落ちているのですね。

お米は、薬膳では気を補うとされていて、だから代謝が落ちて痩せられない場合は、軽くお茶碗一杯のご飯は食べても問題ないです。

ただその分、根菜類を減らすなどのバランスを取る必要があります。

サロンではこのように、根本から改善して太りにくい体になるようアドバイスもしていますので、ご相談くださいね。

ちなみにウォーキングも、歩き方が悪ければかえって体形を崩したり、膝や股関節に痛みが出たりする原因にもなります。