秋と便秘は関係あるのでしょうか?

昨日、「秋は体型がこのように崩れやすくなりますよ~」というのをご紹介しました。

★昨日の記事はこちら»

で、そのような体型になったのは、便秘がちになったから?

という内容だったんですよね。

今日は、秋と便秘の関係についてのお話しです。

便秘といってもいろいろありますね。

毎日出ない

毎日出ても全部出た感じがしなくてスッキリしない

便が固くて出すのがしんどい

コロコロうんち

などなど。

昨日ご紹介したお客様は、「毎日出るけど無理やりじゃないと出せなくなってしまって、まだ残ってる感じがする。」とおっしゃってました。

つまり、つるんと一気に出ない。出にくい状態なんですね。

これ、考えらるのは、

便を押し出すためのパワーが足りない。

便が固くて出しにくい。

腸内がうるおっていないので出しにくい。

じゃあなんでこうなったのかな?と、ここまで考るのが、私の得意とするところです。

だるさは無い。今は夏休みでストレスもない。便はがんばれば出せてる。

見た目も元気そうでしたので、便を押し出すためのパワー不足というのはちょっと違うかな?と思い、まずこの原因を外しました。

じゃあうるおい不足でしょうか?

秋は空気が乾燥してくるので、体内も肌表面も乾きがちになります。

が、まだ秋本番ではないので、そこまで空気は乾燥していませんね。

そこでお客様は、

「そういえばずっと汗がすごく出てました。」

とおっしゃってたんです。

これかも!

夏の間の大量の汗が、便秘の原因だったりするのです。

汗は、もともとは体の中にあるうるおい水分です。

気温が高くなると体温を下げようとして発汗しますが、この汗は体内のうるおい水分を汗に変換して汗腺から出します。

汗をたくさん出すと体内のうるおいが減るので、便が固くなったり、腸内も乾きがちで滑りが悪くなったりしてスッキリ出せないんですね。

では、「体内をうるおす」というのは誰がやっているのかというと、『肺』なんですね!

ま、他の臓もかかわっているんですけど。

肺は乾燥が苦手。

乾燥を感じると働きが鈍るので、秋が苦手なんです。

夏の間たくさん汗を出すことが続き、少しずつうるおいが減り始め、夏が終わる今頃になって、とうとう便や腸内が乾くほどになったのではないでしょうか。

肺とペアになっている腑は『大腸』なので。

肺がダメージを受けたり、しっかり働けなくると、大腸に影響が出てくるんですね。

ですからこの方は、そろそろカラダの衣替え。

カラダをうるおす秋野菜などを摂ったり、半身浴で汗を出すなどは控えたり。

そうすると秋本番になって空気が乾燥してきても、体調を崩したり肌のトラブルもそれほど感じなく、季節を楽しめます。

人は自然の一部なので、自然と調和できると健やかに過ごせるのですね。

これは中医学の考え方です。

というわけで、秋本番!という季節ではありませんが、夏の終わりの今時季は少しずつ秋のこういった症状が現れてきます。

そろそろカラダもお肌も、夏のダメージを回復させるケアをしてくださいね!