冬のダメージで腰まわりの脂肪がつきやすくなります
寒いと動きたくなりますから、冬太りしちゃうーなんて不安になってらっしゃる方がいるかもしれませんね。
年末年始はごちそうを食べる機会も増えますし。
実はお客様が笑いながらそうおっしゃったんです。
サロンメニューにあるモンテセラピーは東洋医学がベースなので、ちょっと独特です。
東洋医学はではこのような考え方の上に成り立っています。
人間も自然の一部である。
専門的な言葉ではこれを「整体観念」といいます。
というわけで、ヒトは良くも悪くも自然の影響を受けて生きているんですね。
今は冬ですから、冬の影響を受けます。
冬は五行ですと「木・火・土・金・水」のうち、水にあたります。
水に属している臓腑は腎と膀胱。
というわけで、腎と膀胱の働きがもともと弱い方には、かなりつらい季節です。
腎は、5つの臓の中でもとっても大事!
なぜなら、成長老化にかかわるところだからです。
歳をとって腰が曲がってしまうとか、白髪が増えるとか、髪が薄くなるとか、腎の働きで説明できるんですよ。
さて、体型で言うとどういうことが起きるのかと言いますと、年齢に関係なく腰にたるみ肉がついてきます。
点線が膀胱経。実線が腎経です。

体の中心にある経絡で、体を中心に引き寄せている経絡なんです。
もう少し詳しく言いますと、経絡の中に気が流れていて、その気が中心に引き寄せているんですよね。
そしてこの経絡、背骨に近いですよね。
ですから姿勢を支える経絡でもあるわけで、腎の気が滞ったり、不足したりすると、中心に引き寄せられなくなってしまって、外に広がりながらどんと下がってしまうんですね。
具体的には
上半身の脂肪が下がり腰まわりにたまる。
バストが下がる。
お尻が下がる。
足首が太くなる。
というような、腎経の乱れ特有の体型になります。
今は冬なのでみなさん一様にこのような傾向が出やすいのですが、健康な状態であればとくに気にするほどのものでもないんです。
ただ、この季節に冷たい物を飲んだり食べたり、夜更かしを続けたり、過労が重なると、腎と膀胱の働きが弱くなくてもダメージを受けて、老化が早まります。
腎という臓は、寒いとか冷たいのが苦手。
ですからこの季節は、特に冷たい物や過労を避けて、ゆっくり過ごすのが良いんですね。
冬に動きたくなるのは、実は自然なこと。
でも食べ過ぎには注意してくださいね。