生理前の胸の張り PMS(月経前症候群)を本気で解消する
「生理前になると胸が張って痛い」という症状を、お客様からよく聞かれます。
「触るだけでも痛い」とか、「走ったりするとバストが揺れて痛い」とおっしゃる方もいました。
私も以前は胸が張ることもありましたし、それ以外にもひどく気分が落ち込んだり、ものすごく悲観的になったりして、一人になると激しく泣くこともしょっちゅうありました。
生理前のこういった不快な症状を『PMS(月経前症候群)』といいますね。
気分が落ち込む、むくみがひどくなる、頭痛がするなど、人によって症状は違いますが、その代表的ともいえる不快な症状「胸が張って痛い」ではないかと思います。
「生理前になると胸が張って痛い」の原因はこれです!
生理前になると、生理が来そうなお腹具合になりませんか?
それが「ちょっとお腹がもやもやするな~」ぐらいなら健康的な生理ですが、「痛い」とか「具合が悪い」といったものは不健康な生理です。
「痛み」は、そこに何かが詰まっていると「痛み」として現れます。
そして「張り」というのは、実は『気』が詰まっている時に出る症状です。
気の流れが悪くなるとその場所が、風船がぷ~っと膨らんで空気パンパン状態のようになります。それで張った感じがあり痛いのです。
つまり、「生理前になると胸が張って痛い」の正体は、気の滞りで起きているのです。
なぜ気が滞るの?
気は元々活動的な性質なので、通常、滞ることなくスムーズに全身を流れています。
でも、気の流れが滞ることがあります。
一番多いのは、「精神的なストレス」です。
ストレスを受けると、五臓の中の『肝』の働きが落ちやすくなります。
『肝』には伸びやかな性質があって「気をスムーズに流す」という働きを担っているので、強いストレスを受けたり、慢性的にストレス状態にあると、その伸びやかさが抑えられて気をスムーズに流せなくなるのですね。
『胸』に症状が出るのはなぜ?
生理前の胸の張りの正体は「気の滞り(気滞)」なのですが、ではなぜ『胸』なのでしょう?
実は『肝』は、月経とも関係があるのです。
これは経絡の話なのですが、『肝』そしてペアを組んでいる『胆』の経絡は、胸を通っています。
肝は気をスムーズに流し、月経とも関係があるので、肝の調子が悪いとその経絡上に症状が出ることがあります。
その代表的なのが「胸の張り」なのです。
胸以外にも、胸の下の肋骨の辺りが痛くなることもありますよ~。
これで生理前の胸の張りは解消されます
生理前になると胸が張って痛いのは気の滞りが原因なので、「気の流れをよくする」ことで解消できます。
気の流れを良くする簡単な方法があります。
- 体を動かす
(ストレッチや軽い運動、お散歩でもOK) - 香りのいいもの、好きな香りを嗅ぐ
(アロマを焚いたり、好きなお茶の香りを楽しんだりなど、「いい香り~」と感じるもの) - 目を瞑り、ゆっくり深い呼吸を繰り返す
(心が落ち着いたな~と感じるまで。5分程度でも落ち着いてきます) - 楽しいことや好きなことをする
(想像するだけでもOK)
これらの方法はリフレッシュしたりリラックスできるので、いい気分転換になります。
ストレスはいくらかあっても溜め込まず、うまく吐き出すことができればいいのです。
特におすすめなのは、楽しいことや好きなことをすること。
結局その逆がストレスになるので、楽しいことを増やしてストレスを遠ざけるのです。
旅行したり贅沢したりなど特別なことじゃなくてもよくて、むしろ日常の中でちょっとでも楽しいとか心地よいと感じることに気付いて増やしてあげるのがおすすめです。
気の流れが悪くなる原因、まだあります
気の流れを悪くする原因でストレス以外に、現代人に多いのが「老廃物」です。
老廃物は気の流れを邪魔してしまうのですね。
ストレスも老廃物も、どちらも気の流れが悪くなってPMSの症状が出ますが、対処法が違ってきます。
この場合は気を流すだけでなく、デトックスもするとPMSが解消されます。
このように、気の流れが悪くなる原因は人によって違うのですね。
さて、今では私は、生理前の不快でどうしようもなかった症状がなくなり、生理前でも心地よく過ごしています。
先ほどおすすめした「自分の楽しみの追及」と、中医学で自分の気の流れが悪くなるパターンをみつけたのと、薬膳的食生活のおかげです。
ゆうりらのエステは東洋医学がベースで、中医学による分析・体質診断から根本的に体質改善を行う数少ないエステです。