慢性的な乾燥肌の原因を中医学的に解説します
ある30代のお客様の慢性的なお肌の乾燥。
その原因がホットヨガだったのです。
ヨガって体にいいですし、ホットヨガともなるとさらに美容や健康に良さそうですよね。
でもこのお客様にとっては大きな間違いだったのです。
どうしてこうなってしまったのか、もう肌の乾燥を繰り返さずキレイな素肌でいられるためにも解説いたしますね。
中医学では気・血・津液という、身体の中を巡るものがあります。
その中の「津液(しんえき)」というのは身体の潤い液、つまり水分のことです。
お肌の潤い、これも津液です。
津液が十分あって巡りも良いと、お肌も潤っているのですね。
さて、ホットヨガでは大量に汗をかきます。
この汗も津液です。
「汗」と聞くと、要らない水分=老廃物と思ってしまいがちですが、そうではないのです。
老廃物も若干混じってますが、ほとんどは潤い液。
さらに中医学では「汗血同源」という言葉があります。
汗と血の源は同じ。つまり同じ素材からできているのですね。
汗は津液ですから、津液が不足すると当然それを補おうと津液を作ります。
でもその素材からは血も作られているので、血も不足しがちになります。
血は肌の新陳代謝に必要な栄養を運んでいますから、血が不足すると慢性的な乾燥肌になりやすいのです。
これを確認するために、「ホットヨガの後、肌が乾燥しませんか?」とお聞きしたら、「そうなんです!乾燥するんです!」とおっしゃってました。
このお客様が、どうして慢性的な乾燥肌になってしまったかというと、
大量に汗をかくことで肌の潤いが流れ出て一時的に肌が乾燥する。
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肌に汗が残っているとさらに水分蒸発が起きて乾燥する。
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血も足りなくなることで新陳代謝が滞り、慢性的な乾燥肌になる。
こうなると化粧水や保湿クリームなど、化粧品だけではどうにもならないレベルです。
決してホットヨガがダメというのではありません。
もともと乾燥しやすい肌質の方は控えたほうが良いか、失った津液を補充することをしたほうが良いということです。
ただし津液(潤い)の補充は、お水を飲むことではありませんのでご注意くださいね。
実際にこのお客様は、のどの渇きがなくても常にお水やお茶を飲んでいました。
なのに肌は乾燥する、朝は顔がむくむという悪循環になっていました。
さらにもっと突っ込んだお話をすると、汗と血の素材は腎に「腎精」というカタチでストックされています。
腎は老化に関係する臓ですから、腎精が足りなくなると老化が早まります。