私は体内の「除湿」で体質(肌質)改善できました

前々回のブログで「湿」という邪を取り上げましたが、

6つある邪気の中で「湿」はこれまでに何回もこのブログで取り上げています。

お客様にもしつこいくらいに湿の話をして、湿を取り除くことの重要性を伝えています。

なぜなら、湿(内湿)は全員にあると言っていいから。

体内にも湿気がたまる

邪気は、外から入ってくる「外邪」と体の中で発生する「内邪」とあります。

今の季節ですと、梅雨で湿度が高い日が続いて身体的にも気分的にも落ちてしまう、というのが外邪(外湿)で、これは一過性です。

でも内邪(内湿)は体内で発生するものですから、季節に関係なく、自分の生活習慣(主に食事)によって生まれます。

湿邪が原因で起こる代表的な症状が、「黄ニキビ」「黄くすみ」「むくみ」「体が重い、だるい」などで、症状が重いのも特徴なのですが、もしこの症状が慢性化しているなら、「そうさせているのは自分自身」なわけです。

体を叩いたら、痛いという感覚や、赤くなったり、腫れたりと、その反応が感覚や見た目など体の外側に現れます。

ニキビができたとか、太ってしまったとかも、これと全く同じで、今までやっていることの反応として外側に現れているだけなのです。

体内を湿気らせない食べ方は、美肌(健康)に直接つながります

「食事」は、おやつやデザートも含め、食材、飲料、食べ方、そして水でさえも、口に入れるものすべてが内湿と直結しています。

今の時代の食生活は、残念ながら湿が生まれ、たまりやすい。

湿が生まれても、それを外に出せれば問題ないのですが、出せずに体内にたまりやすいのです。

「湿が体の中にたまっている」という反応が、ニキビだったり、肌のくすみだったり、頭痛だったり、つらいむくみだったり、お通じの乱れだったり、下半身太りだったり、体の重だるさです。

この湿を生まない、そしてためない方法はいくつかありますが、絶対に外せないのは、食べ物を「よく噛む」ことです。

「よく噛む」なんて、地味なので見過ごされやすいのですが、よく噛まなかったら全てが台無しです。

ほんとに地味ですが、高級化粧品や医薬部外品化粧品を使うよりも、美肌効果の高い食材を食べるよりも、肌が変わります。

肌の質が変わるのです。

頭の中にもたまる「不安」という老廃物

内湿を取り除かないと、ニキビもダイエットも体の不調も全部無理!

リバウンドするのも、ニキビの再発を繰り返すのも、梅雨時や雨のたびに体に不調をきたすのも、湿がしぶとく停滞しているからです。

フェイシャルとダーマロジカのスキンケアで肌が見違えるようになっても、一つだけニキビができてしまうような惜しい状態や、

ある程度まで体形が変わったけど、理想までもう少しのところでなかなか届かない、というような、

最初はいい調子だったけど、最後の最後で「あと一歩なんだよな」というようなことがあります。

このあと一歩は、やはり「体の内側」なのです。

外側は、見たり触れたり結果が直接わかるので、やる気が起きやすい。

だから一生懸命やって変わるのですが、体の内側は、その中身が見えないので手ごたえを感じられず、どうしてもエステのトリートメントやスキンケア製品など、外側のケアに強く関心が向いてしまう。

これは人間の性。

なので仕方がない…と思いつつも、でもそれこそが越えられないで、私からすると、非常にもったいない!と思うのです。

何故なら、この壁を越えられると、体や肌に対する不安や心配から解放されるからです。

「チョコを食べたらニキビができちゃうよな…」とか、「生理が来そうだからまたニキビができちゃう」とか、そういうほんの小さなことや、中には無自覚で自動的に頭に浮かぶ不安や心配など、一日に何度も考えてしまうこれらのことからの解放です。

後に出てきますが、不快な高い湿度は胃腸(脾胃)を弱らせます。

この臓腑が関係する感情は「思」で、「思考」や「思慮」という頭で考えることとつながっています。

脾胃が健康なら頭の中が整理されてて正解を導きやすい。

逆に脾胃が弱っている場合は、思い悩んでしまいます。

例えば、考えがまとまらず堂々巡りになって一向に答えを出せなかったり、考えすぎることで気をまわしすぎたりします。

この状態ですと、頭の中にもまるで思考の老廃物がたまっていくように不安や心配が増えていき、いつまでも解決まで行きつかず、同じことでずっと悩んでしまいます。

この頭の中の思考の老廃物もなくなるのです!

食養生は手ごたえ確実、リバウンドなし

さて、これからは熱中症が心配な季節になるわけですが、水分摂取もやり方次第では効率よく体内に吸収されずに、内湿を生んでしまいます。

通常お水を飲むときは、一気飲みすると湿を生むので、少しずつ飲むのがコツです。

わたくし趣味でお茶を飲むのですが、本場の烏龍茶の茶碗はおちょこのように小さくて、一度にたくさん飲めないようになっています。

この茶碗で二口くらいです。

この量でまだのどの渇きを感じたらまた一口、という具合に少しずつ飲む。

これが効率よく水分を吸収して、尚且つ体内に湿を生まない、むくませない飲み方です。

口に入れたものを消化吸収するのが胃腸(脾胃)の働きですが、高い湿度が長く続くと胃腸の働きを弱めさせます。

この飲み方は、その脾胃に負担をかけず、効率よく水分を吸収し、余分になった水分は体外へ出す方法です。

そして先ほどの「よく噛む」というのも全く同じで、効率よく消化吸収し、余分になったものは出す、という胃腸本来の働きができるようになる方法で、つまり健康になる方法です。

だからニキビができなくなります。

体の内側の健康が損なわれていると、その反応が感覚や見た目に現れるのと同じで、「体の内側が健康」というのも外側に現れるからです。

体の内側が健康だということは、当然肌の内側も健康ですから、直接肌に現れるわけです。

この食事法や飲み方は一時的に努力してやるものではなくて、この先も当たり前にずっと続けるものです。

これで体質改善(肌質改善)ができるし、維持することができます。

今までの生活習慣で今の体の状態になっているのですから、小さくても生活習慣を変えていくと、今までとは違う結果が体に現れるのですね。

だからリバウンドのようなこともありません。

湿邪は厄介な邪気で、体の中にたまるとなかなか外に出にくく、体形や顔の表情、肌など見た目にも大きく影響しますし、症状もつらいものが多いです。

だからこそ、「一発で改善!」とはなりませんが、祛湿(きょしつ=デトックス)できたならば、かなり肌も体の調子も変わります。

実は、手ごたえを感じやすいのです。