秋は憂いの季節。そんなときにおすすめの過ごし方

先日いらしたお客様が、「季節の変わり目からか、なんだか体の調子が悪いんですよね…」とおっしゃってました。

いろいろ伺ってみましたが、「どこがどう悪いのかもよくわからず、疲れが取れなくて、なんとなく調子が悪いとしか言いようがない」というご様子でした。

後日そのお客様からメールを頂きました。

昨日伺って、色々話して、その後のエステの手のぬくもりが非常に心地よく、昨日までの何か調子悪い~は今日ありませんでした。
人の手から伝わる温かさは、気力まで回復できるんですね。
仕事柄、わかっていたのに忘れていたことでした。
思い出させてくれてありがとうございます。

(50代・札幌市厚別区のお客様)

こちらこそ、ありがとうございます。

私はこのメッセージをいただいて、調子の悪さは、もしかしたら『秋』だからかなぁと考えていました。

私なりの中医学的な分析

「なんだか体の調子が悪い」とおっしゃったとき、いろいろこちらから質問をして調子の悪い原因を探っていたのですが、それが精神的なものから来ているのかな?と思ったのです。

お仕事でつらい出来事があったそうなんですね。

「今までも同じようなことはあったけど、ここまでひどいのは初めてでした」とおっしゃってました。

私が受けた印象は、まだその出来事を自分の中で消化できていなくてショック状態。だから目にも力がなく、なんとなくぼーっとしていて気の抜けた感じを受けました。

秋とメンタルと体の関係①メンタル

秋はなんとなく、物悲しい気持ちになりませんか?

感傷的になったりして、心が内にこもりやすくなりますよね。

中医学の五行説でも、秋の感情は「憂」または「悲」とも表されます。

だから秋に何となく物悲しくなるのは、身体の自然な反応なのですね。

自然の影響でちょっと物悲しくなるのはいいのですが、ショックなことが起こったりすると、どーんと落ち込見やすくなります。すると体にもその影響が出てきます。

こういった心労は、血が損なわれます。

秋とメンタルと体の関係②体

夏、暑くて汗をかきましたね。

汗と血は源が同じで、その源は『陰』です。

ですから汗で陰が失われると、血も少なくなるという関係性があります。

ちょうど今はその状態を引きずっている人が多くて、だから肌が乾燥してきたり、髪がパサついてきたり、秋バテになる人もいます。

血は体には欠かせない栄養ですね。そして精神活動も支えています。

なので、血が足りなくなると心身共に疲労してしまい、力がなくなってしまうのです。

おそらく、そういった季節による影響とショックな出来事が重なって、「何となく調子が悪い」となったのだと思いました。

そんなときはまず、休むことが必要です。

体だけでなく、心も休ませるのです。

私はこのメールを頂いたとき、とても嬉しく思ったのと同時に「何が良かったんだろう?」と思いました。

そして、話をしただけで心のデトックスができたのではないか、と思ったのです。

心の中にあった感情や思ったことを、そのまま素直に口に出すって大事ですね。

心のデトックスです。

正直、このとき特別なことはしてなくて、いつも通りにカウンセリングをしながらお話をしてトリートメントをしたのですが、それが結果的に心のデトックスになったようです。

エステにはこんな素晴らしい側面もあったのだと、私の方こそ改めて気付かせていただきました。