顔のテカり・べたつきはコントロールできる!
気温が高くなると、べたつきやテカリなど、肌の脂っぽさが気になりませんか?
私、美容部員をしていたことがあるのですが、出勤するともう鼻に皮脂が浮いているようなオイリー肌で、職業柄かなり気にしていました。
べたつくのを嫌って、スキンケアの最後につけるモイスチャライザー(乳液やクリーム)をつけない人もいます。
ですが、それは完全に間違った思い込みで、余計に皮脂が過剰になります。
顔のテカりやべたつきなど、過剰な皮脂分泌の始まりは、「皮脂に対する間違った思い込み」です。
それに加えて、「モイスチャライザーに対する間違った思い込み」も取れると、べたつきを抑えることができ、結果的に健康な肌になります。
「皮脂」の間違った思い込み
まず、「皮脂」について正しい知識を身につけましょう。
「皮脂は嫌なもの」というふうに敵視していては、間違ったスキンケアをすることになり、余計にべたつきやすくするからです。
皮脂の分泌は生理現象です。
ということは、体にとってなくてはならないものです。
「皮脂は天然のクリーム」と言われるように、肌表面を覆って水分蒸発を防ぐ「保湿」と、外の乾燥から肌を守る「保護」の役割があって、見た目にもつややなめらかな印象を与えます。
逆に皮脂が少ないと、テカったりべたついたりはしないものの、つやがなくなり肌表面がガサガサ・ゴワゴワし、見た目の印象も老化を強く感じさせます。
皮脂は、肌にとって、なくてはならないもの。
肌にとって欠かせない、ちゃんとした役割があるのです。
だから敵ではなく、大切な味方です。
間違った思い込みから、間違ったスキンケアが生まれる
おそらく、私もそうでしたが、そんなふうに皮脂を悪者扱いしていませんでしたか?
そう思っていると、なんとか皮脂を取り除こうという意識になってしまい、その意識があなたのお手入れに現れます。
例えば、
- 洗浄力の強い洗顔料を使ったり
- 熱めのお湯や蒸しタオルなどで毛穴を開かせるなどして、毛穴の中の皮脂を出そうとしたり
- 脂取り紙などでこまめに皮脂を取ったり
- モイスチャライザー(乳液やクリーム)を使わなかったり
このようなお手入れは、べたつきはなくなりますがそれは一時的で、逆に皮脂分泌を活発にさせます。
なぜなら、肌表面の皮脂を取り除かれたら、肌を守ろうとして皮脂を分泌させるからです。
皮脂は、あなたの意思に関係なく分泌されます。
まわりの環境や今の肌の状態を読んで分泌されるのです。
だから、皮脂を取れば取るほど皮脂分泌が活発になるという、べたつきの悪循環になります。
そしてもう一つ、皮脂に対して間違った思い込みがあります。
自分の肌がオイリー傾向かどうか、の目安です。
「朝、洗顔をして、お昼くらいにTゾーンがテカるくらいなら正常な皮脂量」
Tゾーンは皮脂腺が多いので、顔の中ではテカりやすい部分ですが、お昼くらいにTゾーンがテカるくらいの皮脂の分泌がないと、逆に肌は乾燥してしまうのです。
だから、お昼に鏡を見た時にTゾーンがテカっていたら、是非、「私の肌は正常なんだな、健康なんだな」と思ってください。
皮脂のコントロールは基礎化粧品でできる
過剰な皮脂分泌は、間違ったスキンケアが引き金になっていることが非常に多いです。
間違ったスキンケアによって、正常な皮脂分泌が損なわれてしまうのです。
「皮脂分泌が過剰になる」というのは、肌のバランスが崩れた状態です。
正常(健康)な肌というのは、「水分」「油分(皮脂とバリア脂質)」「マイクロバイオーム(皮膚の常在菌)」の「3つのバランスが整っている」状態です。
この3つのバランスを崩す最大の原因が、毎日のスキンケアなのです。
ニキビができやすかったりべたつきやすいお肌でも、化粧水は必ずつけると思いますが、洗顔後は皮脂が一時的に取り除かれています。
とくに洗浄力の強いものなら、内側の水分やバリア脂質も流出します。
そこに化粧水だけをつけても蒸散してしまうので、実は肌内部では水分不足になっています。
少ない水分に対して相対的に皮脂が過剰になって、べたつきを感じやすくなる
↓
うるおい不足から肌を守るために、皮脂分泌が活発になる
↓
さらに皮脂が気になるので、いろいろな方法で皮脂を取り除く
という悪循環が生まれますが、この皮脂分泌が過剰になる最初の段階の「水分蒸発を防ぐ」のがモイスチャライザー(乳液やクリーム)の役割りです。
今、注目されている「マイクロバイオーム(常在菌)」
もう一つ、過剰な皮脂分泌に関わるのが「皮膚のマイクロバイオーム(常在菌)」。
「腸内フローラ」は聞いたことがあると思いますが、肌にも同じように微生物のコミュニティがあります。
このマイクロバイオームは、肌のターンオーバーに関わり、肌のpHバランスを整えたり、悪い菌などから守る免疫機能を持ち、腸内フローラと同じように肌の健康を保つ役割をしてるのです。
皮脂の取り過ぎや、弱酸性ではない洗浄力の強い洗顔料などによって常在菌のバランスが崩れ、アクネ菌が増えてニキビができたり、皮脂の過剰分泌に繋がります。
皮脂の取り過ぎは、実はニキビができる原因にもなるのですね。
皮脂の生産を最適化して本来の肌に
皮脂は肌にとってなくてはならないもの。
肌の健康を保つための基礎となる分泌物です。
だから、過剰な皮脂分泌は、基礎化粧品(クレンジング・洗顔・化粧水・乳液やクリーム)で整えることができるし、スキンケアとは、そうでなくてはならないのです。
また、皮脂だけでなく、水分やバリア脂質、マイクロバイオーム(皮膚の常在菌)を損なわず、3つのバランスを整えられてこそ、基礎化粧品なのです。
さて、ゆうりらで扱っているダーマロジカのモイスチャライザーは種類が豊富です。
その中には、保湿をしながらぬるぬるべたべたしない、ノンオイリーのものがあります。
それだけではなく、マイクロバイオームの栄養源となる独自のプレバイオティクス(プレバイオティックモイスチャーコンプレックス)が配合されているので、マイクロバイオームのバランスを整えられます。
今の肌表面のべたつきを抑えるだけでなく、お手入れし続けると常在菌のバランスが整い、過剰な皮脂分泌がおさまります。
つまり、モイスチャーライザーで、肌の土台からべたつかなくなる。
そして、ニキビができにくい肌になる。
それがあなた本来の肌(健康な肌)です。
べたつきは抑えらる。
皮脂分泌のコントロールは出来ます。
正常な肌に戻していけばいいのです。