食材を見直すと敏感肌が早く落ち着きます
肌に赤みが出てきたり、ヒリヒリや痒みがあるといった敏感な肌になった場合、これを食べちゃうと悪化するというものがあります。
逆に、それとは逆のことをすれば、敏感症状が早く落ち着きます。
敏感な症状が出ている時、身体はどうなっているのでしょうか?
どうして赤くなったりヒリヒリしたりするのでしょうか?
これが分かれば自然とやってはいけないことや、逆に早く改善できる方法が分かります。
まず、肌が赤くなるというのは、熱を持っている状態です。ですから肌にほてり感がある場合もあります。
熱は水を蒸発させます。ですから肌も乾燥してきてダメージを受けやすくなります。
熱を持っていますから、当然熱を加えることは敏感症状を悪化させてしまうことになり、さらに赤くなったり、ヒリヒリしてきます。
この熱は身体の中にこもっている熱ですから、外側だけ冷やすのではなく、身体の中の熱を取り除いてあげると症状が落ち着きます。
対処法としては、熱を加えず、余分な熱を取り、身体を冷やし気味にして寒熱のバランスをとるのです。
「身体を冷やす」と聞くとびっくりされるかもしれませんが、ガンガンに身体を冷やすわけではなくて、熱に偏っている身体を寒と熱の真ん中まで戻すということです。
身体の熱を取り除くにはどうしたらいいかというと、『食べ物・飲み物』でできるんです。
逆に熱を生んでしまうのも『食べ物・飲み物』です。
というわけで敏感肌の場合、熱を生む食材は避け、逆に熱を取る食材、薬膳では「清熱」と言いますが、これを取り入れます。
熱を生む食材は、辛いもの、油っこいもの。これは食べないようにします。
例えば辛いものでいうと唐辛子やスパイスもそうですが、ニンニクや生姜も辛いですよね。
こういったものはヒリヒリ感やほてり、赤みやかゆみが悪化しやすいのでこれも敏感症状が出てる間は食べないようにします。
逆に身体の熱を取ってくれるものは、キュウリやセロリ、豆腐など。
ただし一つだけ気をつけることがあります。
冷やし過ぎも良くない。
先ほどもご説明しましたが、寒と熱の真ん中まで戻すことが目的なのですよね。
なのでキュウリとか身体を冷やすものばかり食べてると、今度は寒に偏って下痢を起こすこともありますので、身体を温めるものと冷やすものをうまく組み合わせて、少し冷やし気味にすると、敏感症状が落ち着いてきます。
これは中医学・薬膳の考え方です。
ちなみに、アイスクリームや生野菜のサラダなど冷たいものを食べると身体の熱が取れるそう!なんて思ってしまいそうですが、そうではないんですね。
身体は約37℃に保たれているので、アイスクリームは生野菜サラダは身体を冷やし過ぎます。
ですから食べるものはなるべく37℃を切らない温度で食べたほうが効率よく栄養を吸収できるので、肌の回復もはかどります。