毎年春には肌が敏感になってピリピリする、赤くなる。どうしてでしょう?

毎年春になると肌が敏感になる方、けっこう多いです。

敏感になっている状態のお肌は、ピリピリ感があったり、赤くなったり、熱感があったり。

ひどいと痒くなったりもして、肌の乾燥も激しくごわついたりしますね。

敏感肌には2つのタイプがあるのをご存知でしょうか?

一つは元々の体質で、遺伝的に敏感肌の方。先天的に皮膚が弱い方です。

このタイプはほぼ一年を通して赤みがあったりピリピリしたり痒かったりします。

もう一つのタイプは何かの原因で敏感になった方。

厳しい環境に直接肌がさらされて著しく肌が弱って敏感になってしまうこともありますし、体調が悪いと当然お肌の調子も悪くなるので敏感になったりします。

この場合は自然環境や室内環境、慢性的なストレス、食事や生活の乱れなど原因はたくさんあって、しかもそれが組み合わさっている事が多いです。

なのでこれが原因!と原因が一つではないので、ご自身で改善するのはなかなか難しいかもしれませんね。

私の経験の中では、このタイプのお客様が多いなと感じます。

肌が敏感になる原因はいろいろですが、どうしてちょっとしたことでピリピリしたり乾燥が激しくなったりするのでしょうね?

これは、2つのタイプのどちらも肌のバリア機能が低下している状態なのです。

たとえば春になると肌が敏感になる方がいらっしゃいますが、春は紫外線の量が増え始めたり、雪が融けると埃や花粉が舞ったりして肌への直接的な刺激が増えます。

肌には元々こういった刺激から守るための『バリア機能』が備わっていて、こういった刺激から肌を守っています。

このバリア機能には他に水分蒸発を防ぐ『保湿』の役目もあります。

さらに、細胞同士を接着させています。

細胞と細胞をくっつけて、潤いを保ち、肌を守っている。この働きをするものを『細胞間脂質』といいます。

『セラミド』とも言ったりします。

肌が弱いのは、細胞間脂質が十分でないために、乾燥もひどくなって皮がめくれたりするのですね。

というわけで、もともとお肌が敏感なタイプも春になると敏感になってしまうタイプも、保護と保湿をします。

保湿はしているけど保護はしていないという方、けっこう多いんですよね。

ピリピリ感や赤み、ほてりは刺激に過敏に反応している状態なので、お肌を落ち着かせながらバリア機能を強化するとこのような症状が軽減されます。

ちなみにニキビが炎症して赤くなっている状態も落ち着きますよ。