肝の特性を活かすと背中のたるみが解消します

春は体型では背中がたるみやすい季節です。

薄着になる季節なのに背中のたるみが目立ってくるなんて、ちょっと避けたいですよね。

春は五行ですと木の季節です。

春に芽を出し、ぐんぐん成長して枝を伸ばし葉をつけます。

ぐんぐん四方に伸び広がっていくのを中医学用語では「条達」といいます。

ヒトも春はぐんぐん成長したり、やりたいことに挑戦したり、遊んだり楽しんだり伸びやかに過ごすのが心地良いんです。

ですが逆に、この伸びやかさが抑えられると、非常につらくなるんですね。

木のこの性質、五臓では肝の働きに例えられます。

肝は条達を喜び、抑鬱をきらい、疏泄(そせつ)という機能があり、昇発という木の特性がある。

とされています。

ちなみに疏泄というのは、スムーズに流すという意味です。

ですから肝は、伸びやかさを抑えられることを非常に嫌がり、気をスムーズに流すお仕事をしていて、上へ外へと向かう性質があるのですね。

というわけで春は肝とそのペアである胆、ここに何かしらのトラブルが出る場合があります。

では肝と胆の経絡を見てみましょう。

左の点線が胆経で、右の実線が肝経です。


▲点線の胆経が脇腹を通ってますね。

この経絡が歪むと背中がたるんで段々になってしまうんです。

肝・胆経は身体が外側に広がらないように体型を整えている経絡です。

気の巡りが悪くなると肝・胆経は外に広がり、それに連動して体全体が四方へ広がってしまうのです。

気はハリを保つ働きがありますから、不足したり滞ると、症状としてたるみが出てきます。

 

というわけで施術でも、背中のたるみが気になる方や胆経の歪みが出ている方には、外に広がった胆経を中心に戻して伸ばす、というのをしっかり行います。

そうするとたるみも伸びて背中がスッキリするのですね。

広がった肋骨の歪みも整って、アンダーバストが小さくなったりもします。

肝の特徴は伸びやかさとスムーズさです。

これを抑え込んでしまう代表はストレスです。

春は新生活が始まったりなど生活環境が変わる時期です。

気温が高くなり、春を感じてウキウキする人もいれば、5月になっても新生活や新しい人間関係に馴染めず、ストレスを抱え込んだままの人もいます。

お客様のお身体を拝見しても、ストレスの多いご職業の方は肝・胆経が歪んで体型が崩れているのが見受けられます。

このような方はストレスをウキウキ気分に換えてみてはいかがでしょう?

春のエステはお勧めですよ。

気分転換にもなりますし、心が伸びやかに、身体はしなやかなスタイルになりますのでね!