「美しくなる」のではなくて「本来の身体に戻る」

エステベッドにシーツを敷くときは、いつも真剣になります。

最初はしわやたるみがありますが、それを手でアイロンをかけるように伸ばしたり、シーツの両端を引っ張ったりしてしわを伸ばしています。

実際には、最初の段階でこれほどシーツにしわやたるみはなく、このために、わかりやすいようにわざとたるみを作りました。

しわやたるみが出ている状態は、シーツの長方形が崩れて、均等にベッドに垂れ下らないのですが、ぴしーっと敷くとその垂れ下りもきれいです。

「老けた」「体形が崩れた」は、本来の状態からずれているということ

「体重が増えてしまった」という方がお越し下さって、モンテセラピーボディ&フェイシャルを受けられました。

「とくにどの部分が気になりますか?」と伺ったら、「腰まわりのお肉」と「頬のたるみ」とおっしゃっていました。

ちなみにゆうりらでは「減量」や「痩身」は行っておらず、やっているのは「ボディメイク」で、

フェイシャルは「小顔矯正」のような感じではありますが、「顔の筋肉」に働きかけます。

で、モンテセラピーは、先ほどのシーツのしわやたるみを取ったのと同じようなことをしています。

顔も体も、歪みで筋肉が凝り固まったりゆるんだりしてうまく使えなくなることで、重力の影響をもろに受けてたるみやしわが出ます。

猫背など姿勢が悪かったり、重力で下がったりした状態は、しわが寄って形がぐしゃぐしゃになったシーツと同じ状態。

顔や体の形が、本来の形から崩れているわけです。

それをシーツのしわ伸ばしと同じように手を滑らせ、皮膚の上からアイロンをかけるように筋肉を伸ばしたり、

シーツの場合は両端を引っ張ってピンと張らせますが、顔や体の場合は下がったところを引き上げて元の位置に戻したりして、体形や顔を整えています。

1回180分のトリートメントで、顔全体がすっきりして輪郭がくっきり。

かなり体形も変わり、気になさっていた腰まわりのお肉もすっきりして、まるで脂肪が落ちたかのよう。

とても喜んでくださいました。

ただ、こちらにも書きましたように、脂肪が減ったわけでも体重が減ったわけでもありません。

たった180分のトリートメントで、そんなことは起きるはずないのです。

元の(本来の)身体に戻る、ということです

今度は水風船にたとえてみます。

柔らかなゴム製の水風船があったとして。

吊り下げれば縦に伸び、下に水がたまりますから涙型のような下が膨らんだ形になります。

平らな台の上に置いたら、つぶれたように広がっていきます。

薄くなったり厚くなったり形は変わりますが、中の水の量は変わっていません。

これと同じで、皮膚は伸縮性がありますから、脂肪や筋肉の付き方で体形が変わるのです。

脂肪が均等についていればいいのですが、重力のままに下がると、下がった場所で横に広がっていきます。

それが「太った」とか「顔が大きい」とか「老けた」と見えてしまう。

先ほどのシーツに話が戻りますが、

たくさんしわが寄り、たるんでぐしゃぐしゃに形が崩れたシーツを手で伸ばして、ピーンと張らせてベッドの形どおりにきれいに整えました。

顔や体も形が崩れているからしわやたるみが現れるので、シーツのしわ伸ばしのようなモンテセラピーの独特な手法で整えたのです。

シーツで言えば、しわしわのたるんだ状態から、ピーンと敷かれた状態に変化した。

でもこれって、特別なことではなくて当たり前のこと。

これと同じことが身体で起きていて、体重が変わらなくても痩せたように見えたり、小顔になったりする理由です。

本来の顔や体の形がピーンと敷かれたシーツの状態で、その「本来の状態からずれている」わけです。

わかりますでしょうか?

細かく言えば、「きれいになる」とか「若返る」とか「健康になる」のではなくて、「本来の自分の身体に戻る」ということ。

特別なことをしたからきれいになったわけではなく、本来のあなたは美しいのです。

そしてその美しさが当たり前なんだ、と心から思えるようになってほしいと願っています。

「本来の状態」って、想像してるのよりも美しいです。

なぜなら、体が歪んでいると倍増して太って見えてしまうのですが、顔も同じですから。

モンテセラピーに関しては、こちら(↓)をご覧ください。